1.金比羅丸の美味しい蓄養アジ・サバを日本中にお届けしたい。
私共 株式会社 タカスイは、鹿児島県沖を主な漁場に操業する大中巻き網漁業者です。従来は、漁獲した物をそのまま生産者市場である、水揚げ漁港に水揚げしておりました。その時の魚価は相場に左右され、価格の形成には全く関われませんでした。現在、蓄養技術を使うことにより、水揚げ出荷日をコントロールでき、また消費市場に直接出荷することにより魚価形成の段階に関わることができるようになりました。また、蓄養技術と活締めの技術を使って身質をもコントロールできつつあります。
甲斐 正治
2.巻き網アジ・サバ類が蓄養で美味しくなる科学
蓄養という漁業形態は出荷調整や活魚での利用等、漁業者にとって大きな利点を有しています。対して、魚にとってはどのような効果があるのでしょうか。多くの場合、短期蓄養は無給餌で行います。すなわち絶食飼育です。こうした厳しい飼育状況下にも関わらず、魚は漁獲時に受けたストレスから回復し、さらには比較的長い期間、刺身としての品質を維持することが分かりました。
福島 英登
3.お刺身を美味しくする取揚げ技術 〜電気ショック、スラリーアイス〜
魚を船に揚げる時や生簀から取り上げる際に、魚はどうしても暴れます。この暴れは、筋肉を疲労させることで、エネルギー物質であるATPの減少、乳酸の蓄積、そしてpHの低下を引き起し、鮮度やテクスチャーなどの品質を劣化させます。この魚の暴れを防ぐ方法として、電気刺激による鎮静化やスラリーアイスによる冷却麻酔法があります。
前田 俊道
4.お刺身用冷凍・解凍技術の基本の基
お刺身をもっと美味しくすることが出来ます。
凍結するときのお魚の鮮度をアップすれば保管温度を10度以上低温にするのと同じ効果があり、美味しさを保つことができます。鮮度が良ければ、冷凍保管中に魚肉の生化学的コントロ−ルが可能となり、解凍魚の美味しさをさらにアップすることが可能です。
福田 裕